2/5(水)に東京湾北部に海洋散骨へ行ってきました。日の出と同時に出港です。

毎回、散骨予定日の1週間くらい前から天気予報を3つくらい掛け持ちしてどのタイミングで船を出すか迷いに迷ってますが、3日前に「よし行こう!」と決めても前日にコロッと風量が変わったりするので無事に終わるまでは本当に気が休まりません。
特にここ2~3年は天候の移り変わりが激しく、今年は「突風」が多いのが特徴です。朝は弱風だったのに、昼過ぎたら急に強風みたいなそんな天候が目立ちます。
今回の海洋散骨も前日の夕方までは風速3m晴れでしたが、夜には風速4m曇りになってました。風速が5m超えると波が立ってしまうし船も揺れるので欠航を考慮します。
まだ夜も明けぬうちに起きて準備をしてると天気予報が風速1m晴れに変わりました。20年以上サーフィンやっていたおかげで天気予報の癖やら、天気が読めるようになっていたおかげですね。
ということで今回も凪+晴れという海洋散骨には抜群のタイミングで出港することができ、無事、東京湾で海洋散骨を代行することができました。

お花屋さんがたくさん用意してくださったのでどこよりも多くお花を撒かせていただきました。全部バラの花びらです。これだけ撒いたら冷たい海でも喜んでいただけるかと。
余談ですが今回は、八潮で下水管の事故があったということで、東京湾北部でもやや東寄りのポイントを選んで散骨しました。中川に放流された未処理の下水は浦安沖あたりに流れ出てくると思いましたのでその配慮です。気分の問題かも知れませんが、そういう配慮も忘れずに実施してます。
「ホッ」とする散骨証明書を届けたい
海洋散骨が終わるとすぐに戻って散骨証明書を作成します。他社は額縁付きで立派な証明書を作っているところが多いですが、弊社はあえてポストカードタイプのシンプルな散骨証明書にしました。理由は簡単で仏壇やサイドボードの上などに飾っておけるからです。
額縁なども弊社では用意しません。お客様の好みでお好きな写真立てを使っていただいた方が良いと思ったからです。
ただし写真にはこだわっています。依頼者が手に取った時に「散骨にして良かった」と心の底から思ってもらえるような写真を撮るよう心掛けています。そのためにお天気の良い日に限定したり、最新器材を揃えたり、キレイなお花を揃えたりしています。
「お花いっぱい撒きます」と宣言している他社より弊社の方が2倍も3倍も多くの花弁を撒いていると思いますよ?弊社はスーパーで売ってるような安価な仏花などは使いませんし。
墓じまいの永代供養代わりに海洋散骨がオススメの理由
今回も墓じまいされた遺骨の散骨依頼は多かったです。菩提寺に永代供養すると1体あたり平均15万円くらいします。これはあくまでも平均値なので、高いお寺だと30万円、最高額は70万円するところもあります。
古くからあるお墓には先祖代々の遺骨がたくさん眠っており、多いと10体とか15体とかあるわけです。仮に15体だったとして永代供養料が1体30万円だったらそれだけで450万円ですよ?それにお墓の撤去料や閉眼供養のお布施が加わりますので総額は500万円近くになります。そんな金額払えますか?
お坊さん達も海洋散骨はじめてます
これが弊社の海洋散骨代行だと乾燥→粉骨→散骨と全て込みで1体あたり3万円で済みますので15体あっても45万円で済むわけです。「それでも高いわ」と思われるかも知れませんが、450万円に比べれば1/10ですから相当安く永代供養できます。
海洋散骨が永代供養の代わりになるのか?というお話ですが、「弔う気持ちが大切だから大丈夫」と大抵のお坊さん達は言いますので大丈夫なのだと思います。というかそもそも閉眼供養は遺骨ではなく、墓石や位牌に対して行われていますからね。
最近ではお坊さん達が船を出して永代供養に海洋散骨してるお寺が増えてきました。お坊さんが一緒に乗ってお経を唱えながら散骨できるものや、お坊さん自体が操船して外洋へ案内してくれるサービスもあります。時代も進みましたね。
墓じまい後の遺骨の処分と聞くと聞こえは悪いですけど「海に還す供養」と考えれば遺骨は100%自然に還りますし、ご先祖様達もキレイなお花で送られて喜んでいると思います。永代供養に海洋散骨は全然ありなのだと思います。
海洋散骨の相場っていくら?
結論から先に述べますと、乗船散骨の相場は約20万円、散骨代行の相場は約3万円です。船の大きさや散骨ポイントまでの距離、アテンドサービスの有無やその他オプションサービスによってピンキリですが、様々な散骨業者の料金表などを見る限り、このあたりが相場だと思います。
種類\基準 | 安い | ふつう | 高い |
乗船散骨 | 10万円 | 20万円 | 30万円 |
散骨代行 | 2万円 | 3万円 | 4万円 |
散骨代行サービスだけに限って言えば、平均相場は約3万円ですから、弊社の散骨代行はその半額以下とかなり格安です。たまにお問合せで「おたく安過ぎるんだけど大丈夫?」と聞かれる事があるのですが、9年前の開業時からずっと相場の半額以下なんです、うち。
2018年にNHKのクローズアップ現代で紹介された時にすでに2.5万円税込で案内してます。今は申込みが多いのでもっと安くなって1.8万円ですし、来店持込すると1.6万円です。
実は、後から始めた散骨業者さん達が4.4万円とか5.5万円とか高値に吊り上げて宣伝してるので相場が上がってしまった。というのが真相です。彼らの多くは協会に属しており、互いに紹介料をキックバックしてもらっているのでどうしても割高になってしまうのでしょう。
弊社は最初から、独自で集客してますから広告代理店に支払う手数料もありませんし、自社で散骨してますので高額な船舶維持コストもかかりません。
というか本当はこれが妥当な金額だと思います。多くの会社が仲介手数料を上乗せしているので高くなるのでしょう。建設会社の中抜きとよく似てます。
散骨業者の選び方
1人でやってるところもあれば、大組織でやってる散骨業者など様々です。
散骨代行は規模が大きければ安心というわけでもなく、重要なのは「信用度」です。
私が見る限り、規模が大きい会社は利益採算重視になりがちなので依頼者の細かい要望には応えてくれませんし、人の入れ替わりが早いので高いサービス品質が維持できていません。
逆に個人でやられているところは細かい要望に応えてくれる柔軟性はありますが、サービス品質という点では劣るケースが多いです。遺骨の郵送先が民家だったり、散骨証明書だけ送って実際は散骨してないなどあり得ないような事例の数々を耳にしますのでちょっとどうかな?と思っています。
散骨代行は大事な遺骨を取り扱うわけですから店舗型が安心だと思います。維持費はかかりますが依頼者の安心を第一に考え、弊社は全店テナント出店を基準としているわけです。
散骨代行のトラブル事例
包み隠さずお伝えしますが、弊社にも苦情案件は存在します。例えば、散骨証明書のお名前を間違えてしまったとか、二度請求書を送ってしまったなどそういった事務的トラブルや、来店予約がブッキングしてしまったといった事例はありました。
こういった事が起きると弊社ではすぐにお詫びし、一刻も早く解決した後、スタッフ全員でくり返さない為の会議を開いて対策を実践します。今ではほとんど無くなったと思います。
当たり前ですが遺骨を紛失してしまったとか、そういった重大なトラブルはありませんのでその点は安心してご利用いただけると思います。遺骨や粉骨作業の管理に関しては日本一を自負しております。