東京湾での海洋散骨レポート

海洋散骨

2025年10月8日(水)、東京湾北部と南部(横浜沖)にて海洋散骨を代行させていただきましたのでご報告いたします。今回も多くの方からご依頼を頂戴しまして身が引き締まる思いです。

台風接近に伴い前日より各種ニュースで警戒を促す報道が出ておりましたが、上陸前ということもあり東京湾はやや風波が立ってはいるものの荒れてはおらず、青空も見えて爽快な秋晴れとなりました。

7:30東京湾北部で海洋散骨

早朝出港も慣れたものになりました。日の出と同時に準備を進め、朝陽が昇り始める頃に出港します。東京湾は日本の東端に近いこともあり日の出時間が早く6時には太陽が昇り始めます。朝は空気もきれいで海風を頬で受けながら走る船は最高に気持ちが良いものです。

出港から30分程度で東京湾北部の中央地点に到着しました。多くの散骨業者はお台場や羽田近辺で散骨しているみたいですが、お台場や浦安沖など沿岸部の水質はお世辞にも良いとは言えませんので弊社は8km以上沖に出て水質のキレイな場所にて散骨するようにしています。

天気は良いとはいえ、やや風があるので波があります。両足をガッ!と開いて船に体を固定し、1件ずつ丁寧に水面に近づけてリリースさせていただきました。白い包みがゆらゆらと左右に揺れながら沈んでゆくのが見えるほど透明度は高かったです。

散骨を終えたらバラの花びらを撒いてお別れをいたします。無宗教に徹してますのでお経や献酒などは行いませんが、礼儀として一礼だけはさせていただいております。

東京湾での海洋散骨

東京湾の海洋散骨コース

8:20 東京湾南部(横浜沖)での海洋散骨

東京湾北部での散骨を終えたらその足で横浜沖へ向かいます。

途中、羽田沖あたりに日本丸らしき帆船が停泊しておりました。昔の人達は船にエンジンなどは積んでませんから、帆だけで離岸着岸、航行していたことを想像すると尊敬に値します。

たぶん日本丸

北風を追い風に船はグングン速度を上げ、風の塔と海ほたるを横目にあっという間に横浜沖に到着しました。横浜沖と言いましてもベイブリッジ周辺は工業地帯ですからここでは散骨しません。海ほたるの南側、水質のキレイな場所で散骨します。

このあたりは羽田空港に着陸する飛行機が10分おきくらいに飛んで来て低空飛行しますので飛行機好きにはたまらない場所だと思います。千葉県上空を見渡すと大小たくさんの飛行機が飛んでくるのが判ります。

この頃には風も少し弱まり、船もさほど揺れなくなりました。東京湾北部の時と同じように1件ずつ丁寧に水面近くでリリ-スして散骨します。

東京湾南部(横浜沖)での海洋散骨

横浜沖は毎回曇り空でしたが今回久しぶりに青空の下で散骨することができました。次回は来年4月になります。3月末には受付を締め切りますので年が明けたらお申し込みください。

東京湾(横浜沖)の海洋散骨

海洋散骨するときは紙袋のままがおすすめ

映画やドラマの影響で散骨と言うと粉状の遺灰をサラサラ撒くイメージがありますが、あれはそれっぽく見せる為にやるもので、実際は遺灰が風で飛ばないよう、水溶性の紙袋に入れたまま水面近くでリリースします。

海は遮蔽物がありませんから常にそこそこの風が吹いていますので、袋を破って粉状態で散骨しようとするとブワッと舞い上がって自分や船が遺灰だらけになってしまうこともあるのです。遺灰を被ってしまっても身内の骨ですから露骨に嫌な顔もできませんよね。ですから散骨するときは袋のまま散骨しましょう。

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