遺骨=火葬を終えた焼骨。という事でお話をさせていただきます。いきなり余談ですが、実は火葬してない土葬の場合でも呼び方は遺骨で同じです。土葬遺骨と焼骨は状態が全く別物になります。
日本には「墓地、埋葬等に関する法律」というものがありまして、死亡後24時間以内は火葬してはならないとはありますが、その後いついつまでに納骨しなくてはならないという法律はありません。(納骨とは墓地に埋葬したり、納骨堂に埋蔵すること)
つまり法律上はいつまでも置いて問題無いということになります。火葬後の遺骨は必ずしも納骨する必要はなく、自宅で保管していても違法にはなりません。ここを先ず把握しておいてください。
四十九日以内に納骨しなければならない
というのは宗教上の考え方であり法的な強制力はありません。
ですから、葬儀社からそのようなアドバイスを受けた際に「法律で決まっている」と言う方がいた場合はその時点で嘘という事になります。
ではなぜこのようなアドバイスをする葬儀社が多いのかと言うと、納骨することによる業者へのキックバックが生じているからです。
葬儀社にとって納骨先の紹介も1つの収益源になっており、販売価格の10%~20%といった成果報酬が支払われています。そのため少しでも紹介料が高い納骨先を紹介しようとする傾向にあります。
以前はお墓でしたが、最近のトレンドはロッカー式納骨堂と樹木葬の方が売れやすいので、これらを紹介してくる葬儀社が増えていると思われます。
無理に納骨しないで手元供養してても良いと思います
数多く粉骨をしていますと、同じ遺骨でも温度差があることに気づきました。
祖父母の遺骨はあっさり手放すことができるのに、父母になると手放せなくなる方が出てきます。さらにこれがお子さんや可愛がっていたペットの遺骨ともなると「納骨はしない!自宅で一緒にいる!」という方が圧倒的に増えます。心情的にはもの凄く理解できます。
もしも「自宅で供養していたい」という気持ちになったのであれば、無理に納骨しない方が良いと思います。お墓の下は真っ暗でジメジメしてますし、納骨堂も誰も来なければガラーンとしていて寂しい限りです。遺骨に魂はないとは解っていても、預けたこちらの気持ちがモヤモヤしてしまいます。
お墓や納骨堂というのは故人の為にあるのではなく、遺族の為にあるような施設ですから、毎日のように話しかけたりしたい気持ちがあるのであれば、手元供養が最適だと思います。
遺骨にカビが生えることは「稀」です
カビは、栄養・水分・温度の3つが揃わないと発生しません。
火葬した遺骨には有機物がありませんし、弱アルカリ性のリン酸カルシウムですからよほど条件が揃わない限りカビが生えたりすることはありませんが、100%発生しないわけでもありません。実際にカビが生えてしまった遺骨を見たこともありますし、コケが生えてしまった遺骨も見たことがあります。

また、遺骨は無事でもその周りの骨箱やカバーがカビだらけになっている事もあり、このケースは最も多いです。骨箱のそばに果物やお花を供えておくと、それらの水分や有機物を栄養にしてカビが生えるのだと思います。

ですので、遺骨を自宅の仏壇などで供養してる方は、お供え物の種類や位置には注意された方が良いと思います。
長期保管するなら真空パックが1番
上記の理由から遺骨のカビ対策として真空パックをオススメしています。弊社が開発した粉骨+手元供養コースなら粉骨した遺灰をUV滅菌した後、真空パックしますのでカビが生える心配は99%無くなります。残り1%は未知数です。
真空パックすると遺骨をカビなどから守れるだけでなく、容積も1/3~1/5程度まで縮小できますので省スペースになり、小さな仏壇の中に収納することもできるようになります。
また、地震など万が一の際に骨壺が割れて飛散することも防げますし、リュックや鞄の中にしまって避難時に持って行く事もできるようになります。

手元供養できる最長期間ってどれくらいだろう?
遺骨を骨壺のまま自宅で保管している場合、きちんと桐箱に収納され、風通しの良い場所に管理されて安置してあれば20年~30年程度は全然平気だと思います。ただし長期化すればするほど管理が疎かになってくるので古い骨箱はカビを帯びないようこまめなお手入れが必要だと思います。
真空パックにするとカビなどの心配はなくなりますが、真空状態は緩やかに弱くなってきますので、万が一緩んでしまった場合はリパックが必要です。弊社のように対策が施してあれば20年~30年はリパック不要ですが、おそらく他社はもって1年~3年程度ではないでしょうか?
ポリエチレンや和紙袋は空気に触れたり紫外線を浴びると劣化しますので、やや黄ばんでくる可能性はあります(セロテープのように)。適切に保管することで20年~30年は良質な状態を維持できると思います。
アルミパックも真空パックで多く使用されておりますが、アルミは容易に穴が空きやすく、静電気が発生して粉骨がくっついてしまう、中身が確認できないので通関で開封を求められる可能性があるなど様々な要因から弊社ではアルミパックを使用していません。
お墓を買う人が激減してる本当の理由
墓じまいをされたお客様に「墓じまいした理由」を聞くと10人に8人は「継承者が途絶えてしまうから」と回答されます。墓石販売会社は「いや、お金が無いのだろう」と言います。どちらも正解だと思います。
墓じまいが急激に増加したのはコロナ禍以降です。それまでも墓じまいされる方はいらっしゃいましたが、急激に増加しました。コロナによる突然死を目の当たりにして、多くの墓守が慌てて墓じまいをされたのだと思います。
また、多くの祭祀承継者が「子孫に経済的負担を残したくない」と言っておりました。いかにお墓を守り続けるという事が大変なのかが理解できるセリフです。
①少子化でお墓を守る継承者がいない
②増税などで若者の経済的負担が大き過ぎる
③コロナ等による突発性事態による脅威
これら3つの条件が揃ったことにより墓石を購入する人達が急激に減少したものと思われます。

