2026年4月8日、東京湾北部及び南部(横浜~木更津沖)にて海洋散骨を代行させていただきましたのでご報告いたします。
ニュースでご覧になった方も多かったと思いますが、前日までの東京湾は風速18m/sを超える暴風が吹いており、タンカーも流されて座礁するという悪天候でした。
最近の天気予報は精度が高いので、翌日には風は弱まるという予報を信じて準備を進めておりましたが、内心本当に収まるのか半信半疑なところはありました。
毎回、東京湾での散骨は風が弱い早朝に行うのですが、今回ばかり早朝を避け、お昼前後に発生するわずか3時間の「凪タイム」を狙うことにしました。
海というのはこんな感じで、わずか数時間でコロコロ風向きや天候が変化するんです。よくお客様に「散骨するタイミングを個別に知らせて欲しい」と言われますが、ほとんどお断りしているのはこれが理由です。「今だ!」というタイミングはお知らせよりも散骨を優先させていただいています。船の上ではFacebookで通知するのが精一杯です。(電波も良くないですしね)
ということで予報通り無事に風は弱まりはじめ、余波もだいぶ落ち着いてきたので出港することにしました。
東京湾北部の海洋散骨
強風の影響でこの時期には珍しい雲一つない快晴となり、浦安沖からでも富士山がはっきり見えるほど空気が澄んでおりました。

いつもの散骨ポイントに到着し、皆様からお預かりした遺灰を1件1件丁寧に水面から沈めると、白い包み紙が左右に身を振りながらゆらゆらと海底に沈んでゆくのが見えておりました。
全ての遺灰を散骨した後、薔薇の花びらをたくさん撒き、一例と共にお別れを告げさせていただきました。朝の太陽がキラキラと輝いて毎度の事ながら感動的です。

→次回の東京湾散骨
東京湾南部(木更津~横浜沖)の海洋散骨
今回は東京湾の南部、木更津~横浜沖にも散骨ですのでそのまま船を南下させ、風の塔と海ほたるPAの間を通過します。
羽田に向かう飛行機が10分間隔くらいでバンバン低空飛行をしてくる様子を船の上から眺めながら走っていると東京湾南部は北部と違って賑やかだなという印象を受けます。
散骨ポイントに到着するとさらに風は弱まっており、とても穏やかな海となっておりました。横浜ベイブリッジの向こう側にはやはり富士山が見えていましたが、春に見えるのは本当に珍しい。
横浜沖というと横浜の方々は工場地帯の海のようなイメージを持っているようですが、確かに羽田空港付近やあのあたりの水質は良くありません。
私たちが散骨するのはもっとずっと沖合で、海ほたるPAの南側あたりです。ここまで離れればタンカーなども通りませんので水質はとてもきれいなのです。

→次回の横浜散骨
という事で全ての散骨を終え帰港いたしました。
今回は墓じまいされてご先祖様のお骨を散骨する方が多かったので、無事に終わってほっとされた遺族の方々も多かったのではないでしょうか?これだけキレイならご先祖様方もきっと喜んでますよね?皆さんに大感謝されていると思います。
帰り際、船の軌跡を眺めながら、10年越しで墓じまいをして去り際に「これでやっと肩の荷が下りましたよ」と言っていたNさんや、必死に涙をこらえて奥様と娘さんの遺骨を送り出したS様のことなどを思い出したりしてました。
空を見上げると幼い海鳥たちが編隊飛行の練習をしていました。時代は変わる…世代も代わる…散骨を依頼された方々が新たな人生の一歩を踏み出せますよう、心よりお祈りしております。