海洋散骨をして後悔する4つのパターンと対処方法

海洋散骨

約1万件の粉骨散骨のお手伝いをしていますと、お客様から様々な経験談や感想を頂戴します。

今回はその中から「海洋散骨をして後悔したこと」をピックアップして皆様に紹介させていただきたいと思いますのでご参考ください。

解りやすいように、後悔した理由が多かった順にランキング形式にさせていただきました。

1位:親族や兄弟姉妹に怒られた

海洋散骨をして後悔した事の中で最も多かった意見は「兄弟姉妹と揉めてしまった」とか「伯母や叔父に叱られてしまった」という意見でした。

散骨する前に揉めるパターン、事後に揉めるパターンと2種類ありますが、事前であればよく話し合えばトラブルにならずに解決する可能性は高いですが、事後報告で揉めてしまうと関係修復に時間がかかって後悔してしまいます

親族に怒られる理由としては以下のようなものがあります。

なぜお墓に入れないんだ!と怒られた

昭和世代はお墓信仰が強いので、親族の中には「遺骨はお墓に入れないとダメ」と頑なに言う方もいらっしゃいます。自分達は「散骨でいいよ」と思ってていても、その方にとってはとても重要なのです。

ちなみに遺骨の扱いに対する権限はあくまでも祭祀承継者にありますので、「いいや絶対に散骨する!」と言えば一存で決定しても罪には問われませんが、親族間の遺恨を生んで後悔することになりかねませんので、代表として可能な限り親族の気持ちも汲む必要があります。

解決方法 – 遺骨を粉骨する前に「分骨しましょうか?」と聞いておくと良いと思います。墓地に埋蔵するには埋蔵許可証の原本が必要ですので、場合によっては一緒に渡さなければなりませんのでよく話し合いをしておきましょう。

なぜ全部撒いてしまったんだ!と怒られた

実は筆者の私も父親の遺骨を散骨した際、伯母に「なぜ全部撒いてしまったんだ!」と怒られたものです。散骨自体には賛成ではあるが、形見として少しぐらいは残しておいてくれよ・・・ということが言いたかったようです。伯母の心境を考えたら「それもそうだったな」とかなり後悔しました。

解決方法 – 海洋散骨をする前に「遺灰を少し残しておきましょうか?」と親族に聞いて確認しておきましょう。粉骨の際に少量分骨として取り分けておくことができます。

2位:親族と会う機会が減った

海洋散骨をするとお坊さんを呼んだりお経をあげたりする法要が無くなります。

以前はお盆やお彼岸などに、こうした法事が良い機会になって、普段集まらない親族が集まれていた方々も多く、そうした集まりが無くなってしまい、急に寂しくなって後悔したというお話もちらほら耳にします。

昭和世代の筆者も、こうした法事を結構楽しみにしておりましたので最近は従姉妹達などにも会えずとても寂しいです。

解決方法 – 海が見えるレストラン等で集まり「故人を偲ぶ会」などを開催している方々も多いです。海辺には素敵なレストランが多いので、お寺で会食するものとは大部異なりますがお洒落な感じで集まることができるようになります。

ちなみに弊社の散骨代行サービスを利用されて東京湾北部で海洋散骨された方々は、湾岸エリアのホテル等の高層階にあるレストランで会食したりしています。

お車がある方はアクアラインの「海ほたるPA」内にあるレストランや回転寿司店での会食を楽しみにされています。美味しい海鮮丼や洋食を楽しみながら故人を偲んでいるそうです。

晴れると海上展望デッキからの眺めは最高ですから、お孫さん達にとっても楽しいドライブです。最高の会食になると思いますので是非行ってみてください。

3位:船酔いして散骨どころではなかった

映画やドラマの影響で、袋から取り出した遺灰をサラサラ~と海上に捲き「さようなら~」と散骨するイメージをお持ちの方が多いのですが、実際の海上は風が吹いていることがほとんどで、袋から取り出して遺灰を撒こうとしたら舞い上がってしまって大変です。(ですので本来は袋を破らずに投函します)

さらに、散骨時は停船しなければならないのですが、船と言うのは停まっている時が最も揺れます。そのため普段船に乗り慣れていない参加者の多くが船酔いしてしまい気分が悪いまま散骨が終わってしまい「もう二度と乗らない」と心に決めるお客様もとても多いのが現実です。中には、故人を散骨した海に吐いてしまいとても後悔したという方もいらっしゃいました。

こういうお話は乗船散骨をメイン事業としているところは絶対に書きません。でも実際はそんな感じの事も多いので知っておいてください。

天気が悪い中で散骨してしまい後悔した

遺族としては、お天気の良い日に穏やかな海で散骨を・・・と思っているかもしれませんが、散骨業者は少々の風や高波、曇り空でも容赦なく出港します。なぜなら晴れて穏やかな日というのは1ヶ月に1~2日あるかないかですし、次々に出港してゆかないと予約が一杯でこなせなくなるからです。

天気が悪くても「海はこれくらい普通ですよ~」と言われ、納得しないまま小雨が降る中散骨して後悔したと言われていたお客様がいらっしゃいました。

旅客船業界では、船長などの判断で欠航した場合はキャンセル料がかかりませんが、お客様の都合で延期した場合はキャンセル料が発生してしまうケースが多いです。ですが素人にはどの程度でキャンセルしたら良いのか判断できないのでほとんどが泣き寝入りのような状況になります。中にはお客様の気持ちに寄り添って親切に対応してくれる散骨業者もいますがあまりいません。

解決方法 – 妙な天気に散骨して後悔しないよう、1日に何便も出港しているような散骨業社は避けて、1組づつ丁寧に対応してくれる散骨業社を選んでください。

4位:手を合わせて拝む場所がない

これもよく聞く後悔ですが、散骨した後でふと寂しくなった時に、どこに手を合わせて拝んだら良いのか判らない、と言われます。散骨する前はそんな事思わなかったのに、お彼岸や命日を迎えたらなんとなく手を合わせたくなって・・・という方もいらっしゃいました。

お墓や納骨堂に預けていた方などにとっては「儀式」としての気持ちが多いのだと思います。拝む事について場所はそれほど重要ではないと考えますので、故人の写真に手を合わせてみたり、海の方に向かって手を合わせてみたりしたら同じなのでないでしょうか?

解決方法 – 散骨された方々は海に向かって手を合わせたり、星空などに手を合わせたりしているようです。散骨したおかげで20年ぶりに海を見に行けた♪と喜んでいたお客様もいらっしゃいました。

まとめ – 後悔しそうなら散骨はしないこと

「散骨したら後悔しそう」と思った方は99%後悔すると思いますので、その時点で散骨はしない方が良いと思います。心が「納得」していない状態での散骨はとても危険です。

例えばこんな実話がありました。

お父様は既に亡くなっており、お母様が亡くなって祭祀承継者となった長女が海洋散骨をしようと弟たちに相談したところ、次男が「散骨し成仏できない」と頑なに拒絶したそうです。

宗教に興味が無い次男が突然そんな事を言い出すなんて何かおかしいと思った長男がじっくり話を聞いたところ、両親の介護を姉兄に任せきりで何もしていなかった自分に罪悪感が生まれてしまったようなのです。そこで長男は次男の罪悪感を払拭するために両親の遺骨を次男に預け、3年間大事に保管してくれと託したそうです。

その後、約束通り3年間毎日手を合わせて供養したことで次男も気持ちの整理がついたようで、散骨することに同意してくれたそうです。

それで良いと思います。散骨とは単なる行為や過程でしかありませんので、あくまでも優先すべきは生きてる方の心情だと思います。後悔するならしないで時間の経過に身を委ねた方が良いと思います。

ということで「散骨したら後悔する?」というテーマであれこれ書かせていただきましたがいかがでしたでしょうか?皆様の参考になれば幸いです。これからも粉骨や散骨をテーマに様々な記事を書かせていただきたいと思います。

まごころ散骨
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