遺骨を郵送するときの注意点
遺骨を送ることができるのは「ゆうパック」だけ
日本国内において、遺骨を搬送することができるのは郵便局で取り扱っているゆうパックだけになります。ヤマト運輸の宅急便、佐川急便などでは取扱ができませんのでご注意ください。
保障されるのは「骨壺」対価だけです
遺骨は唯一無二の存在であり「商品」ではありませんので対価がありません。よって、万が一事故や災害などで郵送していた遺骨に何かがあった場合、保障対象とされるのは骨壺や骨箱の対価だけになりますので了承の上で利用する必要があります。
ヤマト運輸や佐川急便で送るとどうなるか?
まず品名に「遺骨」と書いた時点で荷受けはしてくれないでしょう。また、品名に骨壺と書いて遺骨が入っていた場合は利用規約違反になりますので骨壺などの対価も保障対象外になります。
骨壺と骨箱の安全な梱包方法
骨壺の梱包方法
遺骨を納めた骨壺は陶器製なので衝撃に弱く割れやすいので、搬送中に骨壺本体と蓋が動かないよう、布製のガムテープか養生テープなどでしっかり留めておくなどの処置が必要になります。(骨壺は搬送することを目的に作られておりませんので蓋はパカパカ動きやすくなっています)
紙製のテープ(特に100均)を使うと陶器に癒着してしまい取れなくなりますので使わないよう気をつけてください。
木製の骨箱の梱包方法
骨箱は柔らかくて軽い「桐」が使われています。防湿効果が高い反面、割れやすく壊れやすいので少しの衝撃でも簡単に割れてしまいます。
骨箱をダンボールに収納する際は、ダンボールとの隙間に緩衝材を入れるか、もしくはダンボールと隙間を作らずぴったり収納することで破損を防げます。
骨箱と骨壺の隙間には緩衝材を入れる
骨壺と骨箱の隙間があると、搬送中に動いて割れる恐れがありますので、丸めた緩衝材などを入れて隙間を埋めておきます。キチキチに詰める必要はありませんが、骨箱が動かない程度に詰めておきましょう。
緩衝材って新聞紙でもいいの?
衝撃を吸収する効果があれば何でもいいと思いますが、食べ物が付着していた物は遺骨にカビが生える栄養源になってしまいますので避けましょう。新聞紙を代用するときは柔らかく揉み固めて使用するのがベストです。
発泡スチロールはボロボロと飛び散るうえに、こぼれたスチロールは遺骨とよく似ており、万が一遺骨がこぼれ落ちた際に探すのが大変なので使用しない事をお勧めします。また、廃棄の際の環境保護の面からもお勧めできません。
箱の連結は危険!
送料を安く抑えるために骨箱を連結して1サイズで送るよう指示する業者がいますが、搬送中に接続面から割れ落ち、破損事故の原因になるので絶対にやめましょう。まごころ粉骨ではこういった事故を防ぐために送料は弊社で負担させて頂いておりますので、1つづつ発送してください。
海外への遺骨郵送は国により可
国債郵便法というものがあり、各国によって遺骨の取扱が異なります。例えば、アメリカ合衆国では遺骨や遺灰の郵送は特例を除き禁止されておりますので、一般の方は手荷物または預け荷物として搬送することになります。
遺骨を郵送できるかどうかは各国の郵送禁制品情報などをご確認ください。